コラム

2026年、“税金との付き合い方”はもっとシビアになる?

作成者: 小林茂美|Dec 16, 2025 10:29:59 PM

ここ数年の税制改正の流れを見ていると、
高所得の会社員・医師の方ほど、
「何もしない人」と「対策をしている人」の差が
じわじわと広がっている印象があります。

2026年以降も、大きな方向性はおそらく変わりません。

  • 給与所得控除など“サラリーマンの自動的な控除”はじわじわ縮小

  • 社会保険料負担は、高所得者ほど重くなる構造

  • 資産課税・所得課税の“穴”を塞ぐ方向の見直し

つまり、「年収が上がれば勝手にラクになる時代」ではなく、“対策をしない人から順番に、静かに負担が増えていく時代”に少しずつシフトしていると言えます。

 

「2026年改正を見てから」動くのは、実はあまり得ではない

よくあるお声が、「2026年の税制改正を見てから考えます」というものです。

もちろん慎重な姿勢は大事ですが、税制改正は「ある日、突然180度変わる」ものではありません。
多くの場合、

  • 数年前から方向性だけ示される

  • 控除縮小や負担増が“少しずつ”進む

という段階を踏みます。

ということは、
「改正を見てから…」と様子見している間にも、
何もしない人の負担は静かに増え続ける
ということです。

一方で、不動産投資・NISA・iDeCoなどを組み合わせて
早めに“土台”を作った人は、

  • 「いまのルール」で取れるメリットを一定程度確保しつつ

  • 将来ルールが変わっても、別の手段にスライドしやすい状態

を先に作ってしまっています。

投資マンションは「節税商品」ではなく「設計の土台」

ここで誤解してほしくないのは、
投資マンション=節税グッズではない、という点です。

たしかに、
ローン利息や減価償却などを活用することで、
一定の節税効果が見込めるケースはあります。

しかし、2026年以降の税制の流れを考えると、
“節税だけを目的にしたスキーム”は
真っ先に見直しの対象になりやすい
と考えるのが自然です。

大事なのは、投資マンションを

  • 「老後の家賃収入という“第2の年金”のタネ」

  • 「インフレや金利変動を踏まえた資産の分散先のひとつ」

  • 「結果として税負担もコントロールできる器」

として位置づけることです。

資産形成・リスク分散が“主”、節税は“副産物”
このバランスが取れているかどうかが、2026年以降も通用する不動産投資かどうかの分かれ目です。

 

年収700万〜1,500万円ゾーンこそ“設計力”が問われる

特に年収700万〜1,500万円前後の会社員・医師の方は、

  • 所得税+住民税の合計負担率が高い

  • 社会保険料も重くなりやすい

  • しかし「富裕層向けの特別なスキーム」に乗るほどでもない

という、ある意味一番“挟まれやすい”ゾーンにいます。

このゾーンの方が2026年を意識して今やるべきことは、
派手なテクニックではなく、むしろシンプルです。

  1. 「何もしない場合」の10年シミュレーションを知る

  2. 投資マンションを1〜数戸組み入れた場合の数字と比較する

  3. 税金・社会保険・老後資金をトータルで見て、自分なりの“許容できるリスクとリターン”のラインを決める

 

2026年に向けて、いまできる一番現実的な一歩

「2026年の改正内容を完璧に予測すること」よりも、「どんな改正が来ても対応しやすい土台を作っておくこと」の方が、
現実的で、かつリターンが大きい行動です。

そのために、今できる一番シンプルな一歩は、

“何もしない10年”と
“投資マンションを活用した10年”を
自分の年収・年齢・家族構成で数字比較してみること。

この“見える化”をしておくだけでも、
2026年以降のニュースや税制改正の話題が
「自分ごと」として理解しやすくなります。

税金は、知らない人から順番に多く払うゲームになりつつあります。2026年を“ゴール”ではなく“通過点”ととらえて、
いまのうちにご自身の資産設計を見直してみてはいかがでしょうか。