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title: 年金は60歳、65歳、70歳、いつからもらうべき？
description: 2026年、日本の年金制度はさらなる「長寿化」と「インフレ」の波にさらされています。平均寿命が延び続ける一方で、マクロ経済スライドによる実質的な給付水準の調整が続いており、「いつからもらうか」という判断ひとつで、生涯に受け取る総額が1,000万円単位で変わる時代になりました。
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[コラム](https://invest.kansai-mansion.jp/column)

# [年金は60歳、65歳、70歳、いつからもらうべき？](https://invest.kansai-mansion.jp/column/when-does-pension-start)

 作成者: [小林茂美](https://invest.kansai-mansion.jp/column/author/s-kobayashi)｜Jan 13, 2026 4:03:25 AM

## ――生涯収支を最大化し、老後不安を払拭する「出口戦略」の最適解

### はじめに：2026年の年金を取り巻く「不都合な真実」

2026年、日本の年金制度はさらなる「長寿化」と「インフレ」の波にさらされています。平均寿命が延び続ける一方で、マクロ経済スライドによる実質的な給付水準の調整が続いており、「いつからもらうか」という判断ひとつで、生涯に受け取る総額が1,000万円単位で変わる時代になりました。

特に不動産投資によって「家賃収入という第2の年金」を確保しようとしている方にとって、公的年金の受給タイミングは、単なる「生活費の補填」ではなく、\*\*「ポートフォリオの最適化」\*\*としての意味を持ちます。本コラムでは、各年齢で受給を開始する際の損得勘定と、背景にあるリスクを徹底解説します。

### 第1章：60歳からの「繰上げ受給」 ― 今という時間を買う戦略

本来65歳から受け取る年金を、最大5年早めて60歳から受け取るのが「繰上げ受給」です。

#### 【メリット】

1. **早期のリタイア・生活の安定：** 60歳で定年を迎えた後、再雇用を選ばずに趣味や旅行に時間を使いたい場合、安定した現金収入は大きな精神的支柱となります。
2. **「今」の現金の価値：** お金の価値は、健康で活動的な時ほど高くなります。80代での100万円よりも、60代での100万円の方が、使い道や幸福度への寄与が大きいという考え方です。
3. **死亡リスクへのヘッジ：** 早く亡くなってしまった場合、受給総額は繰上げをしていた方が多くなるケースがほとんどです。

#### 【デメリット】

1. **受給額の「一生涯」減額：** 1ヶ月早めるごとに0.4%減額されます。60歳から受給すると、65歳開始に比べて**24%も受給額が減少**し、この減額率は一生変わりません。
2. **万が一の障害年金・遺族年金の制限：** 繰上げをすると、事後重症による障害基礎年金が請求できなくなるなど、公的保険としての機能が一部制限されるリスクがあります。
3. **長生きリスクへの弱さ：** 80歳前後で、65歳受給開始の総額に追い抜かれます。100歳まで生きた場合、家計に与える影響は深刻です。

### 第2章：65歳からの「原則受給」 ― 基準となる標準モデル

制度のベースとなる受給開始年齢です。

#### 【メリット】

1. **資金計画の立てやすさ：** 多くの公的制度や企業年金が65歳を基準に設計されているため、混乱がありません。
2. **バランスの良さ：** 早くもらいすぎて将来困るリスクと、遅くもらいすぎて亡くなるリスクの、中間に位置する「標準的な選択」です。

#### 【デメリット】

1. **インフレへの対応不足：** 将来、インフレが進んで物価が上がった場合、標準額の年金だけでは生活水準が低下するリスクがあります。

### 第3章：70歳（〜75歳）からの「繰下げ受給」 ― 最強の終身保険を作る

受給開始を遅らせることで、受給額を大幅に増やす戦略です。

#### 【メリット】

1. **驚異の増額率：** 1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額されます。70歳開始なら**42%増**、75歳開始なら**84%増**という、投資商品ではありえない確定利回りを実現します。
2. **「長生きリスク」への完全な防衛：** 年金は「死ぬまで」もらえます。42%増額された年金が一生続くことは、長寿社会において最大の安心材料となります。
3. **不動産投資との相性：** 60代を不動産の家賃収入で食いつなぎ、年金を極限まで「太らせて」から受け取る。これこそが資産家が実践する最強の資産防衛術です。

#### 【デメリット】

1. **受給前の死亡リスク：** 受給開始前に亡くなってしまった場合、増額の恩恵は受けられません（遺族には原則通りの額をベースにした遺族年金が支払われます）。
2. **税金・社会保険料の負担増：** 年金額が増えることで所得税や住民税、介護保険料などの負担が上がり、額面通りの「手取り増」にならない場合があります。

### 第4章：結局、いつからもらうのが「正解」か？

結論から言えば、「損益分岐点」だけで判断するのは危険です。

- **60歳開始が向いている人：** 貯蓄が少なく、60代の生活費をすぐに確保する必要がある人。または、健康に強い不安がある人。
- **65歳開始が向いている人：** 平均的な貯蓄があり、標準的なライフプランを好む人。
- **70歳開始が向いている人：** **不動産収入や副業収入があり、60代の生活に余裕がある人。** 100歳まで生きるリスクを本気で回避したい人。

#### 私的年金や貯蓄でゆとりのある方へ

私的年金の資産差を作るような「仕組み」を持っている方は、年金を急いで受け取る必要がありません 。家賃収入を生活の基盤にし、年金は「70歳まで寝かせて42%増額させる」という選択肢が取れるからです。これは、**「守れる300万円」に加えて「増やす年金」という2段構えの戦略**になります 。

 

### 第5章：まとめ ― 自分だけの「オリジナルシミュレーション」を

年金受給のタイミングは、年収、家族構成、そして「他にいくら資産があるか」によって大きく変わります 。不動産シミュレーションで将来の手取りや資産残高を可視化するように、年金もまた、自身のポートフォリオの一部として検討すべきです 。「知って選ぶ」人が増えている今、目先の金額に惑わされず、10年後、20年後の自分たちが「笑って過ごせる」選択をすることが、真の合理性と言えるでしょう 。

 

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