コラム

年収1,500万円超の勤務医が直面する“最高税率”の現実。―― 損益通算による節税の落とし穴と、本当に選ぶべき資産戦略とは

作成者: 小林茂美|Jan 22, 2026 9:00:00 PM

はじめに|「これ以上、税金を払うしかない」と思っていませんか?

年収2,000万円を超えたあたりから、多くの勤務医が共通して感じる違和感があります。

  • 頑張って働いているのに、手元に残らない

  • 追加で稼ぐほど税率が上がる

  • 節税の話はどこか胡散臭く感じる

実際、年収1,500万円超の勤務医は日本でも高い税率ゾーンに入っています。所得税と住民税を合わせると、税率は43%前後。つまり、「もう1,000万円稼いでも、半分近くは税金」という世界です。本コラムでは、この税率にどう立ち向かうべきかを、損益通算という仕組みの正しい理解から解説します。

第1章|年収1,500万円超が置かれている税務ポジション

まず、事実を整理しましょう。年収1,500万円を超える勤務医は、

  • 所得税:33%

  • 住民税:10%

に近づいていきます。このゾーンでは、「節税しない=国に最大限寄付している状態」とも言えます。重要なのは、節税=脱法行為ではないということ。制度を知らずに何もしない方が、むしろ“非合理”なのです。

第2章|なぜ「損益通算」が注目されるのか

節税の話題で、必ず出てくるのが損益通算という言葉です。これは、不動産などで生じた赤字を給与所得と合算できる制度。結果として、

  • 課税所得が下がる

  • 払い過ぎた税金が還付される

という仕組みです。年収が高いほど、この効果は大きく見えます。だからこそ、年収2,000万円超の医師に強く刺さるキーワードなのです。

第3章|よくある誤解①「赤字=悪」ではない

多くの医師がここで誤解します。赤字になる投資は失敗では?会計上の赤字と、キャッシュフローは別物です。

  • 現金は出ていない

  • しかし帳簿上は費用として計上

代表的なのが、減価償却です。この仕組みを理解せずに「赤字=危険」と判断すると、節税の選択肢は一気に狭まります。

第4章|損益通算の「落とし穴」

一方で、損益通算には明確な落とし穴もあります。

落とし穴①|節税だけを目的にすると失敗する

  • キャッシュフローが出ない

  • 将来売却時に損をする

というケースは少なくありません。節税は結果であって、目的にしてはいけません。

落とし穴②|短期視点で判断してしまう

「今年いくら戻るか」だけで選ぶと、10年後の資産価値を犠牲にします。

落とし穴③|すべての赤字が通算できると思っている

制度には細かな要件があります。知らずに進めると、「思ったほど戻らない」という事態に。

第5章|では「正解」はどこにあるのか

結論から言うと、損益通算は“入口”にすぎません。本当に見るべきなのは、

  • キャッシュフロー

  • 長期保有後の姿

  • 老後に残る収入

です。年収1,500万円超の医師にとって、理想的なのは、

現役期:税負担を抑える

老後期:安定収入を得る

この二段構えの設計です。

第6章|不動産が「高所得医師向け」と言われる理由

不動産は、

  • 損益通算による税負担の最適化

  • ローン完済後の安定収入

という時間軸の違うメリットを持ちます。特に勤務医は、収入の安定性高い信用力を背景に、有利な融資条件を引き出しやすい立場です。この信用力を「何に使うか」で、将来の自由度は大きく変わります。

第7章|最高税率層に必要なのは「収入を増やす」より「構造を変える」

この所得帯では、

  • これ以上働く

  • アルバイトを増やす

という選択は、税効率が非常に悪い。必要なのは、

  • 税金の流れ

  • お金の残り方

構造そのものを変えることです。

第8章|多くの医師が動けない理由

  • 忙しくて調べる時間がない

  • 営業されそうで怖い

  • 本当に自分に合うかわからない

しかし、動かないことも選択です。年齢、融資条件、市況は確実に変わっていきます。

第9章|まずは「自分の場合」を数字で確認する

節税の話は、一般論では意味がありません。

  • 自分の年収

  • 家族構成

  • ライフプラン

これを前提にした個別シミュレーションが必要です。現在、年収2,000万円超の勤務医限定で、損益通算による税効果

  • 実際のキャッシュフロー

  • 将来の資産イメージ

を整理するオンラインセミナーが開催されています。

✔ 売り込み前提ではなく
✔ 数字の理解が目的
✔ 忙しい医師向け短時間設計

まとめ|「節税」はゴールではない

  • 税金を減らすこと

  • 還付を受けること

これ自体は目的ではありません。目的は、今の生活を守りながら、将来の選択肢を増やすこと。

損益通算は、正しく使えば非常に強力な制度です。

しかし、使い方を誤れば、ただの“節税疲れ”で終わります。

最高税率に立ち向かうために必要なのは、
知識ではなく、設計です。

 

 

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