不動産投資をおこなう際に空室が出ると、安定した家賃収入が得られなくなります。
このような場合に利用できる、空室保証という仕組みがあるのはご存じでしょうか。
この記事では空室保証とはなにか、サブリースとの違いやメリットについて解説します。
不動産投資で空室を心配されている方はぜひ参考にしてください。
不動産投資の空室保証とは、空室が出た場合に家賃の80〜90%保証してくれる仕組みのことです。
保証会社と契約を結び、毎月の保証料を支払うことで、空室が増えた際に一定の家賃を保証してくれます。
保証期間は2〜3年の短期のものから、10年以上の長期のものまでさまざまです。
そして毎月の保証料は、物件の立地条件を元に決められます。
空室が長期間続いてしまうと、ローンの返済が滞ってしまったり、各税金の支払いが困難になってしまったりと金銭的に厳しくなってしまうでしょう。
不動産投資において空室保証と似ている契約にサブリースというものがあります。
空室リスクを回避することから、同じようなものだと思われがちですが仕組みが違います。
サブリースとは、サブリース会社と契約して物件を一括借り上げしてもらい、満室でも空室でも一定の収入を得られる契約のことです。
まず契約会社が違い、空室保証が保証会社との契約に対して、サブリースはサブリース会社との契約になります。
そして空室保証は稼働率で収入が変動しますが、稼働率に関係なく毎月一定の収入が入ってきます。
ただし一括借り上げでも満額ではなく、満室時の80〜90%となっているので注意しましょう。
毎月の収入は物件の条件などを元に、2年毎に更新されます。
不動産投資において魅力的な空室保証ですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
まず大きなメリットとして挙げられるのが、空室が出ても損失を抑えられることです。
契約しておくことで損失を最小限に抑えられます。
次に物件の管理をおこなう必要があるので、家賃収入以外の礼金などもオーナーに入ってくるのもメリットのひとつです。
そして、収入が安定していると判断されて融資を受ける際に審査に通りやすくなります。
続いて、デメリットをご紹介します。
まず空室保証の保証額は、全額保証ではなく、満室時の80〜90%であるというところです。
空室保証と聞くと満室時と同じように保証してもらえそうですが、そうではないので注意しましょう。
そして稼働率が高い時は保証料がかかるだけなので損になってしまいます。
稼働率が高い場合は、もちろん保証はされませんが、保証料は毎月支払う必要があります。