不動産の売却を検討する際に、なるべく早く現金化したいと思う方は多いでしょう。
仲介を依頼したときに発生する手数料や時間をかけずに、物件を手放す方法はあるのでしょうか。
この記事では即時買取とはなにか、メリット・デメリットや向いている方の特徴についてご紹介します。
不動産売却の手法：即時買取とは
即時買取とは、一般市場に売りに出さずに、不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。
一般の個人に向けての、広告・宣伝などの販売活動をおこなう期間がかからず、すぐに売却できます。
物件の価格査定は必要ですが、不動産会社の訪問査定のみである場合がほとんどです。
仲介ではないので、購入希望者に対して内見の準備をする必要はありません。
時間や手間のかからない売却方法といえるでしょう。
ただし、一般市場で販売がおこなわれないため、買取価格は市場価格の相場よりも低くなる場合が多い点には注意が必要です。
立地条件や、物件の状態によっても価格は変わってきますが、市場価格の50％〜80％程度になるケースが多いとされています。
不動産の売却の手法：即時買取のメリット・デメリット
即時買取のメリットは、売却完了までの期間を短くできる点です。
買主は不動産会社なので、一般市場で買主を探す時間や手間がかかりません。
不動産会社に直接買取を依頼すれば、仲介手数料を支払わずにすみます。
デメリットは、即時買取での売却価格は、相場より安くなる場合がほとんどである点です。
不動産会社は物件を買い取ったあとに、リフォームやリノベーションをおこなって、再度販売します。
工事費用や広告費といった再販売にかかる費用を差し引いた金額が、買取価格として提示されるため、相場より安くなるのが一般的です。
即時買取での不動産売却：向いている方の特徴
即時買取が向いている方の特徴として、スピードを重視している点が挙げられます。
買主がすでに決まっているので、余計な時間がかかりません。
早く物件を現金化したい方や、物件を手放したい方に向いています。
急な転勤などで、現在所有している土地や建物をどうしたら良いか困っている方にもおすすめです。
とくに急いでいる場合には、現状のままでの引渡しが可能な場合もあり、手間をかけずに売却できます。
離婚すると現在の家では広すぎる場合も多いでしょう。
新しい人生で重荷となる不動産を、できるだけ早く手放したい方にも向いています。
まとめ
即時買取は、時間や手間をかけずに土地や家を売却できますが、買取価格が市場の相場よりも安くなる場合がほとんどです。
急な転勤や離婚などで、できるだけ早く物件を手放して、現金化したい方に向いている方法といえるでしょう。
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